鈍漢(読み)どんかん

精選版 日本国語大辞典 「鈍漢」の意味・読み・例文・類語

どん‐かん【鈍漢】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 頭のはたらきがにぶいこと。また、そのさま。まぬけ。→「どんかん(鈍感)」の補注
    1. [初出の実例]「鈍漢 ドンカン 無智義也」(出典:文明本節用集(室町中))
    2. [その他の文献]〔旧五代史‐司空挺伝〕

鈍漢の補助注記

室町時代から明治頃まで「才幹(な)」の対立概念として用いられた。また、近世滑稽本洒落本では「鈍漢」に「べらぼう」や「こけ」などの振仮名を付けた例も見える。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「鈍漢」の読み・字形・画数・意味

【鈍漢】どんかん

愚か者。清・燮〔随猟詩草、花間堂詩草跋〕學問の二字は、須(すべか)らく析開して看(み)るべし。學は是れ學、問は是れ問。今人、學りて問無し。讀書卷と雖も、只だ是れ一條の鈍のみ。

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