最新 地学事典 「鉄斑糲岩」の解説
てつはんれいがん
鉄斑糲岩
ferrogabbro
構成鉱物のかんらん石・輝石中のMgに対するFeの比率が特に高い斑れい岩。分化が進むと珪酸が減少する。鉄かんらん石・鉄質オージャイト・ピジョン輝石・磁鉄鉱などからなる。カンバーランダイトも鉄斑れい岩の一種。グリーンランドのSkaergaard岩体では最上部にFeが濃集し,かんらん石はFo4Fa96に達する。日本では室戸岬斑れい岩体の一部に鉄斑れい岩に近いものがある(Fo50Fa50)。これに対応する鉄質玄武岩が三島の富士溶岩,大島の玄武岩中に分化脈として産する。低酸素圧下での苦鉄質マグマの分化作用による。
執筆者:矢島 敏彦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

