鉄石(読み)テッセキ

デジタル大辞泉 「鉄石」の意味・読み・例文・類語

てっ‐せき【鉄石】

鉄と石。非常に堅固なもののたとえ。「鉄石心」

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精選版 日本国語大辞典 「鉄石」の意味・読み・例文・類語

てっ‐せき【鉄石】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鉄と石。
    1. [初出の実例]「其の身鉄石(テッセキ)に非れば、皆飢ゑ疲れてはかばかしくも歩み得ざりけれども」(出典太平記(14C後)五)
    2. 「たとへば此関てっせきにてかためたり共、押やぶって通らんこと」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)九仙山)
  3. ( 形動 ) きわめてかたいこと。非常に堅固なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「平生鉄石な人ぞ」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)一二)
    2. 「弟が義心なほなほ鉄石」(出典:浄瑠璃・近江源氏先陣館(1769)八)
    3. [その他の文献]〔晉書‐忠義伝序〕

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普及版 字通 「鉄石」の読み・字形・画数・意味

【鉄石】てつせき

堅固なもの。清・石濤〔墨梅冊、其の十〕詩 鐵石の心腸、火を發するが如し 老眼を鍛して、太(はなは)だを爭ふ 也(ま)た知る、一首の詩就(な)りきを 故(ことさら)に東風をして、努力して傾けしむ

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