鉢割(読み)はちわれ

精選版 日本国語大辞典 「鉢割」の意味・読み・例文・類語

はち‐われ【鉢割】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ネズミザメ目オナガザメ科の海産のサメ。体は紡錘型で、尾びれ体長と同じ位ある。頭部背面に、えら孔上部を走る溝があり、これが名前の由来。卵胎生。体色が紫色をしている。南日本以南、全世界の熱帯域に分布する。外洋から沿岸の、表層から水深五〇〇メートルの範囲に生息する。練り製品の材料とされる。
  3. 額の左右が出ていて中央で割れたように見えるもの。
    1. [初出の実例]「額に顱割(ハチワレ)のある、髯の薄い人物で」(出典:婦系図(1907)〈泉鏡花〉後)
  4. 犬、猫の斑毛が顔の真中で左右に分かれ、鼻筋の白く通ったもの。飼うことを忌む地方が多く、特に山で働く人はこのような犬を嫌う。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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