銀化合物(読み)ギンカゴウブツ

化学辞典 第2版 「銀化合物」の解説

銀化合物
ギンカゴウブツ
silver compound

普通は一価,ときに二価,三価の化合物がある.【】銀(Ⅰ)化合物:ハロゲン塩はフッ化銀を除いて水に難溶性である.塩化銀,臭化銀は光によって徐々に分解されて,紫色から黒色に変じ銀を遊離する.単塩は一般に白色であるが,ヒ酸銀Ag3AsO4(赤褐色),リン酸銀Ag3PO4(黄)など有色のものもある.また,多くの錯塩を形成する.反磁性.【】銀(Ⅱ)化合物:ハロゲン化銀(Ⅱ)AgF2以外は知られていない.銀または銀塩のフッ素化により得られる黒色の物質である.酸化力が強い.錯塩は,[Ag py4]2+,[Ag dip3]2+ などがある.常磁性.【】銀(Ⅲ)化合物:錯塩だけが知られている.K[AgF4],M7[Ag(IO6)2]・nH2Oなどで反磁性を示す.

無機銀塩類(塩化銀,雷酸銀を除く)として劇物指定.銀およびその水溶性化合物としてPRTR法・第一種化学物質指定.作業環境クラス1.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語 PRTR法

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む