銭小貸会所(読み)ぜにこがしかいしょ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「銭小貸会所」の意味・わかりやすい解説

銭小貸会所
ぜにこがしかいしょ

江戸時代、18世紀後期大坂に設けられた庶民を対象とする金融機関。1760年(宝暦10)大坂町人3名が公許を得て大坂石町(いしまち)に設立した。貸付対象は三郷(さんごう)(大坂の北組、南組、天満(てんま)組)および大坂近在の町人、農民であり、銭五貫文までを90日間に限って融通した。返済は30日ごとの均等分割、利子は元金一貫文につき月23文、うち15文を金主、八文を口入料および会所入用として仲介者たる会所が得た。当時、銭相場が相対的に高く、銭不足に悩む庶民への融通と、貸金取り立てに際しての公権力の保護という金主側の便宜もあって、当初は順調に運営されたが、会所経営者の不正や銭相場の下落、返済滞りが続出し、1788年(天明8)廃止となった。

[岩橋 勝]

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