鋳掛け(読み)いかけ

改訂新版 世界大百科事典 「鋳掛け」の意味・わかりやすい解説

鋳掛け (いかけ)

溶解した金属を欠陥部の生じた所定個所に注入して凝固・接合させる技術で,一種の溶接技術である。鋳物引け巣などの欠陥部を補修するために古くから行われてきた。本鋳掛けとも呼ばれる。鋳掛けを行うときは接合部を予熱しておき,また鋳掛け後は局部または全体の焼きなましを行うのが普通である。現在では,溶接技術の信頼性が著しく向上したため,アーク溶接ガス溶接などによって補修されることが多い。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 梅田 高照

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む