日本大百科全書(ニッポニカ) 「鋼片」の意味・わかりやすい解説 鋼片こうへん 鋼塊の断片。製鋼工場で製造された鋼塊(インゴットingot)を所要断面形状に熱間圧延し、所要の単位重量に切断する工程を分塊圧延といい、これにより得られるものを鋼片という。条鋼用大形角鋼片をブルームbloom、鋼板用大形扁平(へんぺい)鋼片をスラブslab、小形鋼片をビレットbilletと呼び分けている。鋼塊から鋼片を製造する分塊圧延の間に鋳造組織が分断、微細化され、気孔が圧着されて材質が向上する。[須藤 一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「鋼片」の意味・わかりやすい解説 鋼片【こうへん】 鋼塊を分塊圧延した半成品。これを圧延して製品とするが,厚板用のスラブ,大型条鋼用のブルーム,小型条鋼用等のビレットなどがある。溶鋼から連続的に鋼片をつくる連続鋳造法も行われている。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報