錆竹(読み)サビダケ

デジタル大辞泉 「錆竹」の意味・読み・例文・類語

さび‐だけ【×錆竹】

枯れて表皮に錆のような斑点を生じた竹。また、硫酸で焼いて錆色をつけた竹。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「錆竹」の意味・読み・例文・類語

さび‐たけ【錆竹】

  1. 〘 名詞 〙 立枯れして表皮に錆のような斑点の生じた竹。真竹、淡竹(はちく)などに多い。また、硫酸で焼いて錆竹のような色をつけた竹。ぬれ縁や、茶室下地窓などに用いる。
    1. [初出の実例]「錆竹(サビタケ)濡れ縁万年青(おもと)の鉢を眺めて居ると」(出典刺青(1910)〈谷崎潤一郎〉)

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世界大百科事典(旧版)内の錆竹の言及

【ハチク】より

…工芸用とする。生きたモウソウチクやマダケの稈の上方を切って勢いを弱らせ,寄生菌によって斑紋を出させて人工的につくった胡麻竹もあり,それは錆竹(さびだけ)とも呼ばれる。【上田 弘一郎】。…

※「錆竹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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