錏打(読み)しころうち

精選版 日本国語大辞典 「錏打」の意味・読み・例文・類語

しころ‐うち【錏打】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (つち)で、衣を打つこと。
    1. [初出の実例]「からきぬや音もからからしころうち」(出典:俳諧・犬子集(1633)四)
  3. 上方歌舞伎年中行事の一つ。正月狂言の打出しの時、出方がお福と潮吹の面をかぶり、鉦と太鼓に合わせて踊る簡単な踊り。また、その時の音楽錏槌拍子錏拍子
    1. 錏打<b>②</b>〈戯場楽屋図会〉
      錏打戯場楽屋図会
    2. [初出の実例]「しころ打(ウチ) 二の替り狂言果(はて)、打出し時なり振袖着たるお福と頭巾羽織をきたるすぐち此二人しころ打に合せ、ひゃうばんひゃうばんの声につれ、うかれおどる事也」(出典:戯場楽屋図会(1800)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android