錦糸町駅北口遺跡(読み)きんしちようえききたぐちいせき

日本歴史地名大系 「錦糸町駅北口遺跡」の解説

錦糸町駅北口遺跡
きんしちようえききたぐちいせき

[現在地名]墨田区錦糸一丁目

東京低地に立地する近世武家屋敷の遺跡で、JR総武線錦糸町駅の北口再開発計画に伴い、平成五年(一九九三)二月から同七年九月までの間、断続的に二次にわたって調査された。調査範囲を含む錦糸町駅界隈は海抜零メートル地帯とよばれ、都内でも最も標高の低い地域にある。調査地点は信濃小諸藩牧野氏下屋敷跡・旗本大島氏屋敷跡・御賄組大縄地跡にまたがった範囲にあり、これらに関連する遺構・遺物が多数検出されたが、このうち大島氏屋敷跡で複数確認された池の遺構は当該地域の特性を象徴する遺構といえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android