錦織南遺跡(読み)にしごりみなみいせき

日本歴史地名大系 「錦織南遺跡」の解説

錦織南遺跡
にしごりみなみいせき

[現在地名]富田林市錦織

石川西岸に広がる標高七二―七八メートルの段丘上に位置する縄文晩期近世にわたる複合遺跡。昭和四六年(一九七一)から同五一年にかけての分布調査では弥生時代から中世の複合遺跡と考えられていたが、同五六年変電所建設に伴う発掘調査が実施され、縄文時代晩期・中世・近世の各河道が検出された。とくに縄文時代の河道は幅一五メートル以上で、内部上面からは古墳―鎌倉時代にかけての須恵器土師器・石製帯などが、下層からは多数の縄文土器が出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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