錯落(読み)サクラク

デジタル大辞泉 「錯落」の意味・読み・例文・類語

さく‐らく【錯落】

[名](スル) 入りまじること。
貧賤に生まれて境遇―し」〈佐藤春夫晶子曼陀羅
[ト・タル][文][形動タリ]入りまじるさま。
自然石じねんせき形状かたち乱れたるを幅一間に行儀よく並べて、―と平らかに敷き詰めたるこみちに」〈漱石虞美人草

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精選版 日本国語大辞典 「錯落」の意味・読み・例文・類語

さく‐らく【錯落】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ )
  2. 入り乱れること。入りまじるさま。
    1. [初出の実例]「錯落円機玉盤、不影跡通変」(出典:若木集(1377頃)海南月上人遊岳面黒)
    2. [その他の文献]〔班固‐西都賦〕
  3. 花びらや木の葉などが散り敷くさま。
    1. [初出の実例]「粉絮霏微雲母帳、銀花錯落水晶牀」(出典:南海先生文集(1784)三・侯家雪)

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普及版 字通 「錯落」の読み・字形・画数・意味

【錯落】さくらく

入りまじる。〔晋書、衛恒伝〕隷勢(れいせい)を作りて曰く、~體を異にし勢を同じうし、奮筆輕擧、離れてえず、纖波濃點、其のに錯す。

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