鍵番(読み)カギバン

デジタル大辞泉 「鍵番」の意味・読み・例文・類語

かぎ‐ばん【鍵番】

江戸幕府職名。下勘定所戸口の鍵を管理した。その日の出勤の者の姓名印形を点検し、また、外来者監視、火の番などもした。→勘定所

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精選版 日本国語大辞典 「鍵番」の意味・読み・例文・類語

かぎ‐ばん【鍵番】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸幕府、勘定奉行配下の職名。下勘定所戸口の鍵を管理し、出勤の勘定衆の姓名、印形などを点検し、外来者を監視し、火の番などをもつかさどった。〔禁令考‐前集・第三・巻二四・享保八年(1723)〕
  3. 江戸伝馬町牢屋をはじめ、浅草、品川両溜(ため)などで、牢屋溜の鍵を管理したもの。
  4. ホテルなどで部屋の鍵の管理をする者。
    1. [初出の実例]「階段の前に部屋のカギ番がいたが」(出典:ふだん着のソ連(1955)〈渡辺善一郎〉暮しにくい物価高)

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世界大百科事典(旧版)内の鍵番の言及

【鍵取】より

…現在では神社の鍵を預かる地位にある人を鍵取と呼ぶが,氏子総代,世話人,神職なども鍵取のうちとするところもある。鍵番,鍵主,鍵持,鍵元,鍵守と呼ばれるのも鍵取とほぼ同じ役割を神社祭礼において果たしている。【西垣 晴次】。…

※「鍵番」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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