鎌倉芳太郎(読み)カマクラ ヨシタロウ

20世紀日本人名事典 「鎌倉芳太郎」の解説

鎌倉 芳太郎
カマクラ ヨシタロウ

昭和期の染織家(型絵染)



生年
明治31(1898)年10月19日

没年
昭和58(1983)年8月3日

出生地
香川県木田郡三木町

学歴〔年〕
香川県師範学校〔大正7年〕卒,東京美術学校図画師範科〔大正10年〕卒

主な受賞名〔年〕
日本伝統工芸染織展東京都教育委員会賞〔昭和40年〕,日本伝統工芸展日本工芸会総裁賞〔昭和47年〕「紅型竹文麻地夏長着」

経歴
教師として赴任した沖縄で現地の型絵染、紅型(びんがた)に触れたのがきっかけで、大正12年母校に戻ってから型絵染の研究、伝承と取り組む。研究を重ねたすえ古老から聞いた技法で琉球王家の色を復元、昭和48年異色の“学者人間国宝”となった。5〜19年東京美術学校教官。33年より日本伝統工芸展に出品万葉仮名もよくし、著書も多く、57年には「沖縄文化の遺宝」を刊行。代表作に「紅型竹文麻地夏長着」「型絵段染山水文上布長着」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鎌倉芳太郎」の解説

鎌倉芳太郎 かまくら-よしたろう

1898-1983 昭和時代の染色家。
明治31年10月19日生まれ。沖縄女子師範教師として沖縄に赴任し,紅型(びんがた)などの型絵染を研究する。のち母校東京美術学校(現東京芸大)の教官となる。昭和33年以来日本伝統工芸展に出品。48年型絵染の人間国宝。昭和58年8月3日死去。84歳。香川県出身。作品に「型絵段染山水文上布長着」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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