日本歴史地名大系 「鎌数伊勢大神宮」の解説 鎌数伊勢大神宮かまかずいせだいじんぐう 千葉県:旭市鎌数村鎌数伊勢大神宮[現在地名]旭市鎌数川西(かわにし)に鎮座し、お伊勢様と通称される。祭神は天照皇大神。旧郷社。寛文一一年(一六七一)椿(つばき)海の干拓がなったとき椿新田一八村の鎮守として勧請した三社の一つ。伊勢内宮の御師梅谷左近大夫は桑名藩主松平定重との関係から新田成就の祈祷を行い、その功により神領田二〇町歩と屋敷地二町七反余の寄進を受け、当地に仮遥拝殿を設けて留守居として宮守作兵衛を置いた。のち梅谷家は代々神主として椿新田内の百姓に配札を行い、新田の惣社として発展する(梅谷家文書)。幕末の国学者宮負定雄は、椿新田の開発は伊勢神宮の霊威によって成功したと記している(太神宮霊験雑記)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by