鎌田神明宮(読み)かまだしんめいぐう

日本歴史地名大系 「鎌田神明宮」の解説

鎌田神明宮
かまだしんめいぐう

[現在地名]磐田市鎌田

鎌田丘陵上にあり、JR東海道新幹線の南に位置する。祭神は豊受姫神。もと島名しまな神社とも称したとされ、「延喜式」神名帳記載の山名やまな郡「嶋名シマナノ神社」は当社に比定されている(「遠江国風土記伝」など)。社伝によると天武二年(六七三)伊勢大神が渡御したとき中島なかじま(現福田町)に白羽矢が降り、託宣によって白羽矢が鎌とともに鎮座地の当郷の原に移ったので、近在七郷の民は神祠を建て祭礼を行うようになったといい(明治四四年「神明宮扁額写」鎌田神明宮文書)、初めは中島村仮屋崎かりやざきに祀られ、のちに鎌田郷に移されたともいう。平安後期、伊勢神宮領鎌田御厨が成立したのをきっかけに勧請されたらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android