鏡坂(読み)かがみさか

日本歴史地名大系 「鏡坂」の解説

鏡坂
かがみさか

豊後国風土記」日田郡条に「こおりの西にあり。昔、纏向日代宮御宇天皇、この坂の上に登り、国形を御覧みそなわして、即ち勅したまひて曰く。この国の地形は鏡の面に似たるかもと。因って鏡坂というは、斯れ其の縁なり」とみえ、郡(郡家)の西にあって景行天皇国見をした地という。「箋釈豊後風土記」は石井いしい上野うえの村の東にあり、坂の上に筑後国に通じる南北二路があり、坂上には祠があり景行天皇を祀るとしている。「太宰管内志」では上野村坂上の石祠は同書の編纂時より六、七〇年前に建てたものとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android