鏡田古墳群(読み)かがみでんこふんぐん

日本歴史地名大系 「鏡田古墳群」の解説

鏡田古墳群
かがみでんこふんぐん

[現在地名]竹原市田万里町 中田万里

賀茂川の支流田万里たまり川の中流域の標高一八〇―二二〇メートルの丘陵尾根上にあり、箱式石棺群で、九号石棺からは鉄刀や人骨が発見されたという。市指定史跡。最高所には大型箱式石棺三基、小型箱式石棺二基、石台一基、下方に大型箱式石棺二基、その下方に大型箱式石棺三基、さらに下方に大型箱式石棺二基がある。このうち石台は長楕円形の壙の中に板石で作られた長さ二・三メートル、幅約一メートルの長方形の構築物で、板石の上面は平坦に整えられ、殯の施設と考えられる。この石台があった上方の箱式石棺群は六世紀頃のもので、殯の行われたと考えられる唯一の遺跡である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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