鏡轡(読み)カガミグツワ

デジタル大辞泉 「鏡轡」の意味・読み・例文・類語

かがみ‐ぐつわ【鏡×轡】

鏡板かがみいた部分を鏡のように円形にし、彫り透かしを入れないでつくった

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精選版 日本国語大辞典 「鏡轡」の意味・読み・例文・類語

かがみ‐ぐつわ【鏡轡】

  1. 〘 名詞 〙 馬のくつわの一つ。くつわの銜(はみ)にかけて立聞(たちきき)に続く座金物で、文様を透かさないで円形に作ったもの。
    1. 鏡轡〈貞丈雑記〉
      鏡轡〈貞丈雑記〉
    2. [初出の実例]「馬のこしらへ様之事〈略〉轡は鏡ぐつは也」(出典:布衣記(1295頃か))

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世界大百科事典(旧版)内の鏡轡の言及

【轡】より

…日本の古墳から出土する二連銜板状鏡板の轡は魏晋南北朝時代の系統をひくものである。正倉院には茨(いばら)のように刺(とげ)をつけた鏡板をもつ蒺銜(うばらぐつわ)があり,平安時代に唐の棒状鏡板付轡から変化したものが唐鞍(からくら)轡として使われたほかは,輪郭が杏葉(ぎようよう)形の鏡板をもつ杏葉轡,十文字形を残して透しを入れた鏡板をもつ十文字轡,円板状の鏡板をもつ鏡轡,この鏡板に透しを入れることから変化した透し轡などが江戸時代まで用いられた。【小野山 節】。…

※「鏡轡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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