(読み)けぬき

普及版 字通 「鑷」の読み・字形・画数・意味


26画

[字音] ジョウ(デフ)
[字訓] はさみとる・ぬく

[字形] 形声
声符は聶(じよう)。聶は細かく小さくひらひらするもの。これを確かにはさんでとることをいう。〔説文通訓定声〕に、物をはさみとるとき、竹を以てするを(じよう)といい箝(かん)といい、鉄を以てするを鉗(かん)といい、俗ではこれを鑷子というとする。

[訓義]
1. はさみとる、はさみとるもの。
2. ぬく。
3. けぬき
4. 髪飾りの一。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕鑷 加奈波志(かなばし) 〔和名抄〕鑷子 楊氏語抄に云ふ、波奈介沼岐(はなげぬき)、俗に介沼岐(けぬき)と云ふ 〔名義抄〕鑷 ヒバシ・ケヌキ/鑷子 ハナゲヌキ・ケヌキ・ヌキツ・ヌク・アツマル・ハサミ・カナカキ 〔字鏡集〕鑷 ヌク・ケヌキ・ヌキス・アツマル

[熟語]
鑷工・鑷子鑷白鑷髪

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「鑷」の解説


(別題)
けぬき

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
毛抜
初演
寛保2.1(大坂・佐渡島座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【毛抜】より

…《鑷(けぬき)》とも書く。歌舞伎狂言。…

※「鑷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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