鑿空(読み)さっくう

精選版 日本国語大辞典 「鑿空」の意味・読み・例文・類語

さっ‐くうサク‥【鑿空】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 穴を掘りあけること。穴を掘って新しく道路を開通すること。
    1. [初出の実例]「漢書に鑿空すると云て山をきりとをすを云ぞ」(出典:史記抄(1477)三)
    2. [その他の文献]〔漢書‐張騫伝〕
  3. 根拠がなくて、でたらめなこと。内容がとぼしく、真実性の薄い説。空論。さっこう。
    1. [初出の実例]「かの鑿空摸索の能真理を得べきに非れば」(出典:明六雑誌‐二〇号(1874)知説・三〈西周〉)
    2. [その他の文献]〔通雅〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「鑿空」の読み・字形・画数・意味

【鑿空】さくくう

でたらめ。〔唐書、刑法志〕左臺、上して曰く、比(このごろ)姦訐、ひて以て常と爲す。推、深を以て功と爲し、鑿して能を爭ひ、相ひ矜(ほこ)るにを以てす。

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