長和田村(読み)なごうたむら

日本歴史地名大系 「長和田村」の解説

長和田村
なごうたむら

[現在地名]東郷町長和田

野花のきよう村の西、東郷池の南岸に位置する。羽衣石うえし川下流部の自然堤防上に立地し、倉吉往来が通る。長郷田とも記された(伯耆民談記)。正嘉二年(一二五八)一一月に作成された東郷庄下地中分絵図に「長和田西分」とみえ、領家松尾まつお(現京都市西京区)方に属することとなった。また当地付近には長智宮(長和田宮の誤りか)が描かれている。大永四年(一五二四)六月、松尾社前神主篤賀は、近年二五貫文の年貢が上納される東郷庄内長和田預所分などは松尾社領のうちではあるが、預所職を前神主家が相伝する別相伝の地としている(「松尾社領別相伝知行地目録」松尾月読社文書)。天正八年(一五八〇)と推定される七月八日の吉川元長書状写(山田家古文書)に「長和田表」とみえ、当地付近で南条氏と吉川勢の間に合戦があった。


長和田村
ながわだむら

[現在地名]君津市福岡ふくおか

塚原つかはら村の南西方に位置する。文禄三年(一五九四)上総国村高帳村名がみえ、高六一石。寛政五年(一七九三)の上総国村高帳では家数一四、旗本井上領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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