長基線ニュートリノ振動実験(読み)ちょうきせんにゅーとりのしんどうじっけん(その他表記)long baseline neutrino oscillation experiment

知恵蔵 の解説

長基線ニュートリノ振動実験

加速器でつくる「人工」のニュートリノを長距離飛ばし、質量がある証拠となる「振動」の有無などを確かめる実験大気ニュートリノ太陽ニュートリノの観測結果の厳密な検証をめざす。茨城県の高エネルギー加速器研究機構から岐阜県のスーパーカミオカンデまで、地中を約250km通す実験は1999年に始まり、2004年、99.99%以上の確率で振動があるとの報告があった。05年、米国でも、約750kmの距離で同様の地中実験が始まった。欧州にも計画がある。

(尾関章 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android