長岡外史(読み)ナガオカ ガイシ

20世紀日本人名事典 「長岡外史」の解説

長岡 外史
ナガオカ ガイシ

明治・大正期の陸軍中将 陸軍省軍務局長;衆院議員(新正倶楽部)。



生年
安政5年5月13日(1858年)

没年
昭和8(1933)年4月21日

出生地
周防国都濃郡末武北村(山口県)

学歴〔年〕
陸士(第2期)〔明治11年〕卒,陸大(第1期)〔明治18年〕卒

経歴
陸大1期卒後、参謀本部に入り、明治14年に尉官11人で兵術研究の月曜会を結成したが、6年後には会員が1678人にも増え、反山県・桂勢力として解散させられた。日清戦争時は大島混成旅団参謀、日露戦争時は参謀本部次長。その後、41年軍務局長、42年中将、43年第13師団長、大正2年第16師団長を歴任し、5年予備役編入。この間、新潟県高田の第13師団長時代、来日中のオーストリアのヒル少佐を招いてスキーの普及に努めた。6年帝国飛行協会副会長となり、航空省の設置や羽田飛行場の建設などを提案して草創期のわが国民間航空界に尽くす。13年に衆院選に出馬して当選。また名物のカイゼルひげは、安全カミソリの商標にもなった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「長岡外史」の解説

長岡外史 ながおか-がいし

1858-1933 明治-昭和時代前期の軍人,政治家
安政5年1月13日生まれ。日露戦争で大本営参謀次長などをつとめ,明治42年陸軍中将。軍務局長や第十三・第十六師団長を歴任する。大正13年衆議院議員。新潟県高田の第十三師団長在任当時の明治44年,将校たちにオーストリアの軍人レルヒから1本杖スキーをまなばせ,スキー技術を日本にはじめて紹介。昭和8年4月21日死去。76歳。長門(ながと)(山口県)出身。陸軍大学校卒。本姓は堀。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「長岡外史」の解説

長岡 外史 (ながおか がいし)

生年月日:1858年1月13日
明治時代;大正時代の陸軍軍人;政治家。中将;衆議院議員
1933年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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