長崎犯科帳(読み)ながさきはんかちょう

改訂新版 世界大百科事典 「長崎犯科帳」の意味・わかりやすい解説

長崎犯科帳 (ながさきはんかちょう)

江戸時代長崎奉行所の判決記録。長崎奉行直轄地長崎および周辺の長崎代官管地の事件一般のほか,西国の宗門・抜荷関係については大坂町奉行と分掌した。遠島以下は奉行限りであるが,死刑や判例の乏しい事件は幕府へ〈御仕置伺〉のうえで判決を下した。現存の〈犯科帳〉は,1666-1867年(寛文6-慶応3)分の145冊で,森永種夫編《犯科帳》11冊として刊行されている。
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長崎犯科帳【ながさきはんかちょう】

江戸時代の長崎奉行所の判決記録。1666年−1867年分の145冊が現存する。長崎奉行は直轄地の長崎および周辺の長崎代官管地の事件のほか,西国の宗門・抜荷関係について大坂町奉行と分掌していた。森永種夫編《犯科帳》全11巻で刊行された。

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