長期管理施設(読み)ちょうきかんりしせつ

知恵蔵mini 「長期管理施設」の解説

長期管理施設

東日本大震災の際に東京電力福島第1原子力発電所事故で発生した指定廃棄物の処理を行う「最終処分場」の新たな呼称。2015年4月14日、望月義夫環境大臣は閣議後記者会見で、従来「最終処分場」と呼称していた廃棄物を搬入する施設の名称が「実態と合わない」とし、最終処分場から「長期管理施設」に改める考えを表明した。この名称変更は指定廃棄物の最終処分ではなく長期管理であることを強調することで、施設の建設に反対している候補地の関係者から理解を得る狙いがあるとされている。同事故で大気中に放出され風雨によって拡散し、樹木などに降下し焼却灰など、放射性物質に汚染された廃棄物の中で1キログラム当たり8000ベクレルを超えたものの一部を環境省は「指定廃棄物」とし、国の責任のもと、適切な方法で処理することになっている。

(2015-4-17)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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