精選版 日本国語大辞典 「長歌物」の意味・読み・例文・類語 ながうた‐もの【長歌物】 〘 名詞 〙 地歌の一種。三味線組歌の次に起こった新様式の種類。延宝(一六七三‐八一)の頃、多賀朝湖(英一蝶(はなぶさいっちょう)の俳名)が作詞し、佐山検校が三味線組歌の「片撥(かたばち)」にヒントを得て作ったもの。古今集の長歌にちなんで長歌と呼んだという。佐山検校の「桜づくし」、市川検校の「鎌倉八景」、朝妻検校の「香づくし」などは残存するが、端歌物や手事物の進出に押されて衰えた。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例