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手事物 てごともの

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

手事物
てごともの

日本音楽の楽曲分類名称。地歌箏曲のうち手事に比重のある楽曲の総称。ただし箏曲の段物のように単に器楽曲であるだけの曲や山田流箏曲『桜狩』のように,その間奏部がかなり長いというだけでは手事物といわない。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

てごと‐もの【手事物】

地歌箏曲で、歌よりも手事1の部分を重視した曲。「残月」「西行桜」「笹の露」「八重衣」「岡康砧(おかやすぎぬた)」など。

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百科事典マイペディアの解説

手事物【てごともの】

地歌箏(そう)曲の曲種。手事と呼ばれる演奏技巧を聞かせる器楽間奏部をもつ曲で,歌よりも手事における楽器の演奏に重点がおかれる。

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大辞林 第三版の解説

てごともの【手事物】

地歌・箏曲で、手事を含む曲。多くは前歌・手事・後歌の楽曲構成をとる。「笹ささの露」「残月」など。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の手事物の言及

【地歌】より

…その作詞には,文人,俳人,通人たちの関与したものも多く,享保期(1716‐36)には柳沢淇園,天明期では二斗庵下物,流石庵羽積などが知られる。 三味線の器楽曲は,すでに貞享(1684‐88)以前から存在しており,《すががき》《りんぜつ》《ししおどり》《れんぼ》《きぬた》などの楽曲があったが,のちにはその前後に歌が添えられるようになり,寛政(1789‐1801)ころには,《さらし》などのように,間奏部の器楽性の高いものとともに,〈手事物(てごともの)〉として分類されるようになり,大坂では峰崎勾当,三つ橋勾当らがその新作を盛んに行った。同時に,三味線2部の合奏形式も生まれ,〈段合せ〉〈本手〉〈本手と替手〉などのさまざまな合奏が行われるようになった。…

【手事】より

…この掛合を含む部分を本来の手事(本手事)として,それに続く部分でいったん終結部に近い気分を示すが,しかし,再び掛合も出てくる部分を,中チラシといい,その後の本当の終結部を本チラシまたは後(のち∥あと)チラシといった。こうした構造の,手事に比重のあるものを手事物,手の物などといい,とくに化政期(1804‐30)以後の京都における作曲で盛んになった。京流手事物,京風手事物などともいう。…

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