長池(読み)ながいけ

日本歴史地名大系 「長池」の解説

長池
ながいけ

[現在地名]城陽市字長池付近

長池集落の付近にあった池であるが、江戸時代中期にはほとんどその姿を消していたらしい。「山城名勝志」に「今長池町ノ北ニ長池ノ跡トテ廻リニ堤アリ、今ノ町モ古ヘノ池ノ跡ナリト云。是昔ノ栗隈大溝ナルヘシ」と記し、「日本書紀」に記す栗隈大溝くりくまのおおうなでの水源池とする。また「山州名跡志」は「在右同所(長池町)居東北二町許山麓、池ノ形南北三町余、東西二町許云々、今埋デ田トナス、小水アリ」と記す。

大乗院寺社雑事記」文明一五年(一四八三)二月一六日条には「宇治并平川至ハ畠山左衛門督方持之、大将ハ遊佐兵庫(中略)、長池より以南ハ古市披露送申、無為無事也」とあり、文明の内乱期に長池付近も戦場とされたことが知られるが、同記の文明一七年一〇月一九日条には「琵琶庄ハ新野池ノ西、北ハトノ(富野)」とあって、富野の地の東にある池が新野にいの(贄野池)であるように記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「長池」の解説

長池

大阪府泉南郡熊取町にある溜池室町時代に築造されたものと伝わる。西側に隣接する下池(したいけ)とともに親水空間「長池オアシス」として整備されており、2010年には農水省の「ため池百選」にも選定された。オアシスの長池側には水生生物ゾーンなどがある。

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