長浜宿(読み)ながはましゆく

日本歴史地名大系 「長浜宿」の解説

長浜宿
ながはましゆく

北国街道の宿。南の米原宿まで二里六町、北の木之本きのもと宿(現伊香郡木之本町)まで三里二八町。長浜湊を備え、東方春照すいじよう(現坂田郡伊吹町)とも通称谷汲たにくみ(長浜街道)で結ばれ、里程二里二四町。北国街道は長浜町内において南から船町ふなまち通・呉服町ごふくちよう通・郡上ぐじよう通と称され、町のやや西寄りを南北に貫通した。宿機能は上船町付近に集中したが、宿役は長浜町五二町が負担した。宿として整備された時期は不明だが、寛永一四年(一六三七)小堀遠州が定めたという木之本・米原・春照への馬賃が知られるので(長浜町志)、それ以前より人馬継立は行われていたものと思われる。寛文五年(一六六五)米原―木之本間が約六里と遠いため、町奉行大久保新右衛門によって当地に宿役人馬が常設され、長浜町は一四区に区分されて馬町組が成立、各組で宿役を負担した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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