長田寺
ちようでんじ
[現在地名]小浜市上田
田村川右岸、能登地にある。山号多古木山、曹洞宗。本尊薬師如来。俗に田村薬師とよばれる。草創は不詳だが、「若狭郡県志」や「若州管内社寺由緒記」に記す縁起は延暦年間(七八二―八〇六)延鎮の開山という。真言宗として推移し、室町時代には守護武田氏被官の名田荘代官粟屋元隆の崇敬を受け、同氏は享禄四年(一五三一)長田寺縁起写(妙楽寺文書)の巻末に、子の亀松丸と子孫の繁栄などを祈る願文を記している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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