長田村・長田郷(読み)ながたむら・ながたごう

日本歴史地名大系 「長田村・長田郷」の解説

長田村・長田郷
ながたむら・ながたごう

かば御厨に属する中世の郷村で、近世永田ながた村に比定される。明徳二年(一三九一)頃の蒲御厨年貢公事銭注文写(東大寺文書)によれば、長田村の定麦一一石九斗余・定豆一四石四斗余、定役一五貫八二文。応永二九年(一四二二)閏一〇月一〇日の蒲御厨収納帳(同文書)によれば、長田村は年貢一貫三〇〇文を納めている。享徳元年(一四五二)一二月三〇日の蒲御厨年貢進未算用状案(同文書)では年貢六九貫文のうち未進分は七貫文であった。寛正四年(一四六三)の年貢未進分二八貫八五〇文で、五年分の年貢四二貫七〇〇文は公文と思われる大隅雅楽助を通じて納められ、このほか一貫五〇〇文が大吉氏の取次で納められることになっていた(同六年八月一五日「蒲御厨東方年貢請取算合帳」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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