長葉山古窯跡(読み)ながはやまこようせき

日本歴史地名大系 「長葉山古窯跡」の解説

長葉山古窯跡
ながはやまこようせき

[現在地名]佐世保市三川内本町

三川内みかわち山にある三川内皿山の一つ。慶長の役で平戸松浦鎮信が連れ帰った朝鮮陶工の高麗媼が元和八年(一六二二)に開き、寛永一四年(一六三七)今村三之丞(朝鮮陶工巨関の子)平戸藩から皿山代官棟梁職を命じられるに伴い長葉山に製陶所を設けたという(今村家文書)。平成九年(一九九七)・同一〇年に発掘調査。窯跡は残存部長さ五四メートルで二〇室の一号窯、全長三四メートルで一一室の二号窯が検出され、一号窯では一六二〇年代の砂目積み灰釉皿や藁灰白釉、鉄釉の陶器碗などが焼かれ、一六四〇年代には磁器が焼かれ始めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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