精選版 日本国語大辞典 「長距離砲」の意味・読み・例文・類語 ちょうきょり‐ほうチャウキョリハウ【長距離砲】 〘 名詞 〙 砲身を長くし、火薬を多量に使用し、弾丸の初速を増大して遠距離に弾丸を送ることを目的とした火砲。[初出の実例]「長距離砲、ロケット砲等の新研究は」(出典:現代‐昭和二〇年(1945)四月号・要塞化妙案〈伊藤政之〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「長距離砲」の意味・わかりやすい解説 長距離砲ちょうきょりほうlong-range gun 遠戦火砲とも呼ばれる。遠方の目標を射撃するために,大射程をもつ火砲。初速が大きく平射弾道をもつカノン砲が用いられ,砲身がきわめて長いことが特徴である。第2次世界大戦で使用されたアメリカの8インチ (20cm) 砲で 32km,ドイツの 170mm砲で 27kmの射程をもっていた。旧日本陸軍では九六式 15cmカノン砲が最大であり,26kmの射程をもっていた。重量が大きいことから移動にあたっては分解するか,強力な牽引車を必要とする。史上では,第1次世界大戦でドイツ軍がパリを砲撃するのに用いたことから「パリ砲」と呼ばれた 21cm砲が最大,最大射程は 130kmであった (→ベルタ砲 ) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報