長野古墓(読み)ながのこぼ

日本歴史地名大系 「長野古墓」の解説

長野古墓
ながのこぼ

[現在地名]向日市物集女町 長野甲

向日丘陵の中央部で北に派生する小支丘の西斜面に所在する平安時代前期の古墓。大正一一年(一九二二)発見されたもので、表面に封土もない部分の地表下〇・九メートルの所に、幅〇・九メートル、長さ一・八メートル内外、深さ〇・八メートルの穴が掘られ、その中に木炭が詰められていた。木炭下から銅鏡、水晶の丸玉二個、須恵器瓶子二個、笄様品二本、鉄釘十数本が採集された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android