門戸を閉ざす(読み)もんこをとざす

精選版 日本国語大辞典 「門戸を閉ざす」の意味・読み・例文・類語

もんこ【門戸】 を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]

  1. 荘園制下の農民逃散(ちょうさん)する時、家内財産領主に差し押えられないように家の門をとざす作法
    1. [初出の実例]「名主百姓等閉門戸者、堅可御成敗事」(出典六角氏式目(1567)二二条)
  2. 家の出入り口を閉じる。出入りなどの制限をして、交流を自由にしない。
    1. [初出の実例]「閇門戸、下格子、已経旬日」(出典:玉葉和歌集‐文治五年(1189)八月六日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android