間接金融・直接金融(読み)かんせつきんゆう・ちょくせつきんゆう(その他表記)indirect financing and direct financing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「間接金融・直接金融」の意味・わかりやすい解説

間接金融・直接金融
かんせつきんゆう・ちょくせつきんゆう
indirect financing and direct financing

経済主体のうち経常的な余裕資金をもつもの (たとえば多くの家計) から,経常的な資金不足をもつもの (企業や中央・地方政府の多く) に,貸借証券市場を通じて直接に資金が供与されることを直接金融といい,金融仲介機関を経て資金が供与されることを間接金融という。第2次世界大戦後の日本の金融構造の特徴として間接金融比重の過大という点があげられるが,これは企業の銀行借入 (間接金融) 依存度が高いことをさす。国民経済的には資本主義経済発展につれて政府と家計の間接金融依存度が高まるので,アメリカや西ヨーロッパ諸国でも間接金融の比重が日本に劣らず高くなっている。

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