…理遊は文化・文政年間(1804‐30)という江戸後期文化の華やかな時代に,未生流などの花形理念形成の刺激を受け,古流の花形の規矩を明確化し出版活動とあわせ古流の声名を高めた。4世関本理恩はこの涼宇の花形理念をさらに発展させてそれを理論づけ,未生流に対して古流生花としての天地人三才格の理論化を行った。明治時代には理恩の後,分派をする傾向を生じ,ことに金沢の古流会頭近藤理清が5世家元となって,古流の中心が関東と北陸に分かれて以来その傾向はいっそう強まった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」