関東番役(読み)かんとうばんやく

精選版 日本国語大辞典 「関東番役」の意味・読み・例文・類語

かんとう‐ばんやくクヮントウ‥【関東番役】

  1. 〘 名詞 〙 鎌倉幕府職名の一つ。幕府御家人が、一か月、あるいは二か月交替で幕府に勤仕し、警固にあたったもの。当番大番(おおばん)鎌倉大番役。嘉祿元年(一二二五)一二月、遠江より東の一五か国の御家人に分担勤仕させると規定
    1. [初出の実例]「所御家人也。但止関東番役等左馬頭能保宿直之由、被定云々」(出典吾妻鏡‐文治元年(1185)正月一〇日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の関東番役の言及

【鎌倉大番役】より

…単に鎌倉番役ともいう。源頼朝の代から侍所の統轄の下に,関東番役または当番と称して御家人が交替で警固に当たる役はあったが,大番の名称が用いられるようになったのは1219年(承久1)藤原頼経下向後のことである。またその制度の整備は,21年の承久の乱後の京都大番役の制度の整備に対応するもので,25年(嘉禄1)には宿侍の制が整えられた。…

※「関東番役」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android