閣外協力（読み）カクガイキョウリョク

デジタル大辞泉

かくがい‐きょうりょく〔カクグワイケフリヨク〕【閣外協力】

連立政権を構成する政党が、内閣に閣僚を出さず、政策協定に基づいて政権を担うこと。→閣内協力 →部分連合

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

かくがい‐きょうりょくカクグヮイケフリョク【閣外協力】

1. 〘 名詞 〙 内閣の外にあってその政府に協力すること。

出典　精選版 日本国語大辞典

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

閣外協力
かくがいきょうりょく

内閣の組織に参加していない政党が内閣に協力すること。議会内において単独過半数を占める政党がない場合，内閣を組織するためには複数の政党によって多数派を結成して連立内閣をつくらざるをえなくなる。もしそれが不可能な場合は少数派内閣を組織し，他党に対し，議会内で特に議決に際し協力を要請しなければならない。その前提として明確な形で政策協定をする場合もあるが，非公式の暗黙の協力を得る場合もある。

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世界大百科事典（旧版）内の閣外協力の言及

【内閣】より

…その会議を閣議，構成員を閣僚，首相が閣僚を選任し内閣を組織することを組閣という。衆議院や下院の議席の過半数を占める政党の党首が首相となるのが現代政党内閣制の通則であり，過半数政党のない場合等には，政策協定を基礎に2党以上から閣僚が出て連立内閣が形成されるか，閣僚は出さずに政策協定等を基に内閣に協力する閣外協力が行われる。二大政党制が長く続いたイギリスでは，議会討論や政権交替に備え，野党も実質上の閣僚構成を示す慣行があり，〈影の内閣shadow cabinet〉と呼ばれる。…

※「閣外協力」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」