闇サイト(読み)ヤミサイト

デジタル大辞泉 「闇サイト」の意味・読み・例文・類語

やみ‐サイト【闇サイト】

犯罪などの違法行為を行ったり、誘発したりするウェブサイトの俗称。違法薬物や拳銃売買、児童ポルノ画像の公開、殺人恐喝強盗など犯罪行為の請負売春・集団自殺志願者の募集ほか、それらの情報交換を行うものなど。また、爆弾製造を解説したり、自殺の方法を紹介したりなど、それだけでは違法・犯罪といえないウェブサイトを含んでいう場合もある。→裏サイト

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関連語 規制 自由

共同通信ニュース用語解説 「闇サイト」の解説

闇サイト

違法薬物や児童ポルノ画像の売買のほか、殺人の請負など犯罪行為に関連する情報を集めたウェブサイト。近年ではテロリストが武器購入にも使っているとされ、多くは運営者に許可を受けなければ接続できない。運営者やアクセスする人たちが使用するパソコンには発信元を分からないようにするソフトが使われることが多く、金銭や情報のやりとりも匿名のため、捜査当局による特定が難しい。日本では2007年、闇サイトを通じて知り合った男3人が名古屋市で女性を殺害する事件が起きている。

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知恵蔵 「闇サイト」の解説

闇サイト

犯罪を助長したり、犯罪仲間を募ろうとするインターネット上のサイトの総称である。2007年8月に名古屋で帰宅途中の女性を殺害した3人組は、ケータイの「闇の職業安定所」というサイトで知り合って、当初は強盗目的であったのに、顔を見られたからと簡単に殺人にまでエスカレートした。これも、お互いに素性を知らないがゆえのゲーム感覚の犯行との見方がされている。他にも、「自殺サイト」「復讐(ふくしゅう)サイト」「いじめサイト」などの反社会的サイトが多く存在し、警視庁も「インターネットホットラインセンター」を開設するなど対策を講じているが、「表現の自由」や「通信の秘密」との兼ね合いもあって完全な規制が困難であるがゆえに、ネット社会の「闇」を拡大させている。

(稲増龍夫 法政大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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