闢邪小言(読み)へきじゃしょうげん

改訂新版 世界大百科事典 「闢邪小言」の意味・わかりやすい解説

闢邪小言 (へきじゃしょうげん)

幕末尊皇論の代表的著述の一つ。著者大橋訥菴(とつあん)。1852年(嘉永5)の自序,57年(安政4)刊行活機を論じて時機にかない非常によく売れたが,訥菴はその利益をことごとく武器の購入に充てたという。4巻4冊で,写本竜谷大学に,版本は国立国会図書館はじめ各地に多く蔵されている。活字本は《大橋訥菴先生全集》上,《明治文化全集》思想編,《校訂闢邪小言》などがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 松浦

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android