闢邪小言(読み)へきじゃしょうげん

改訂新版 世界大百科事典 「闢邪小言」の意味・わかりやすい解説

闢邪小言 (へきじゃしょうげん)

幕末尊皇論の代表的著述の一つ。著者大橋訥菴(とつあん)。1852年(嘉永5)の自序,57年(安政4)刊行活機を論じて時機にかない非常によく売れたが,訥菴はその利益をことごとく武器の購入に充てたという。4巻4冊で,写本竜谷大学に,版本は国立国会図書館はじめ各地に多く蔵されている。活字本は《大橋訥菴先生全集》上,《明治文化全集》思想編,《校訂闢邪小言》などがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 松浦

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む