普及版 字通 「阡」の読み・字形・画数・意味
阡
6画
[字訓] あぜ・はかみち
[説文解字]
[字形] 形声
声符は千(せん)。〔説文新附〕十四下に「路の東西なるを陌(はく)と爲し、南北なるを阡と爲す」とあり、あぜみちの意。秦の商鞅が阡陌を開いて富強を致したというのは、条里的な大規模の開墾を試みたという意であろう。のち墓道の意に用い、北宋の欧陽脩に〔滝岡(そうこう)阡表〕の文がある。
[訓義]
1. あぜ、あぜみち、あぜの南北のみち。
2. はかみち。
3. に通じ、草のしげるさま。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕阡 知万太(ちまた)〔名義抄〕阡 ミチ・タタミチ・ナハテ・タテシノミチ/阡陌 トモカクモ 〔立〕阡 タチマチ・タ(テ)シノミチ・ナハテ・ミチ・ワタル・タタサマ・チマタ
[熟語]
阡阡▶・阡陌▶・阡表▶・阡畝▶・阡眠▶
[下接語]
横阡・廻阡・旧阡・新阡・長阡・通阡・度阡・東阡・陌阡・表阡・林阡・連阡
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報