日本歴史地名大系 「防長地下上申」の解説
防長地下上申(地下上申)
ぼうちようじげじようしん
六二〇巻 萩藩編
成立 享保一二年―宝暦三年
分類 地誌
原本 山口県文書館
解説 萩藩領をはじめ、岩国・徳山・長府・清末各支藩領の町村から上申された明細帳。内容は(一)石高付、(二)由来、(三)境目書に大別され、(一)は田畠反別および御蔵入・給領の石高、戸数と農民階層の本軒・半軒・門男・無縁の内訳、男女別人数・牛馬数・村内小村小名・御米蔵・一里塚・高札場・河川・溜池・井手・御立山・社寺堂庵・船数、萩および隣村への里程など、(二)は村内の地名や古跡・古戦場などの伝承、(三)は周囲の隣村との境界を記述する。境目書はこれに対照される村絵図(地下図と明細絵図の二枚)が付属する。社寺については別に「防長寺社由来」と総称される上申がある。
活字本 山口県地方史学会編刊「地下上申」
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報