阿品村(読み)あじなむら

日本歴史地名大系 「阿品村」の解説

阿品村
あじなむら

[現在地名]岩国市大字阿品

阿品山の南麓に位置する山間の村で、東は多田ただ村、北は山代やましろ郷の諸村(現玖珂郡美和町)

寛永二〇年(一六四三)河内こうち郷を分割してできた村で、慶安四年(一六五一)の「御領分村一紙」に「安志南村」とみえる。寛文八年(一六六八)の「古村記」や、「享保増補村記」も「阿志南」と記すが、「玖珂郡志」など享和(一八〇一―〇四)頃以降の記録は公私ともに阿品と記すものが多い。村名に関連して「玖珂郡志」は「往昔行基大菩薩、名山霊場ヲ跋渉ノ時、当村ノ神辺弥山かんなびみせんノ嶺ニ阿字現ズ、依之怪石巉巌ヲタドリテ頂ニ攀登リケレバ、薬師如来出現ス、渇仰ノアマリ一刀三礼シテ尊像ヲ彫刻シテ、阿字名山ト名ヅク、後、阿字名ト云、此尊像、今阿品中垣内あじななかがいちノ薬師堂ニ安置ス」という伝説を記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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