阿摩勒(読み)あんまろく

精選版 日本国語大辞典 「阿摩勒」の意味・読み・例文・類語

あんまろく【阿摩勒】

〘名〙 (阿摩羅、菴摩勒迦とも書くが、両者を混同して菴摩羅とも書く)
トウダイグサ科の落葉小高木。熱帯アジア原産でインド、台湾などで栽培される。高さ約一〇メートル。葉は小枝に多数の葉を二列に密生し、羽状複葉に見える。花は黄色で小さく、果実は直径約二・五センチメートルで赤熟する。収斂(しゅうれん)効果があるので薬用とし、インドでは砂糖漬け、台湾では塩漬けにして食用。この木は、花が多いが果実を結ぶことが少ないところから、仏道に志す者は多くても成功する者が少ないたとえにするという。油柑。
※和漢三才図会(1712)八八「菴摩勒(アンマロク)」 〔善見律毘婆沙‐一〕
マンゴーまたは近縁果樹
③ マメ科の高木タマリンドの異名

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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