日本歴史地名大系 「阿気村」の解説 阿気村あげむら 秋田県:平鹿郡大雄村阿気村[現在地名]大雄村阿気東は田(た)村、西は雄物川を隔てて大森(おおもり)村(現大森町)。横手から大森を経て保呂羽山波宇志別(ほろはさんはうしわけ)神社に至る街道に沿う村。正保四年(一六四七)の出羽一国絵図に村名がみえ、享保一四年(一七二九)の平鹿郡御黒印吟味覚書(秋田県庁蔵)に、正保の高帳には安毛村と記したとある。村名の由来について文化一二年(一八一五)の「秋田風土記」に「甲台といふ地名有、康平五年義家朝臣金沢の城安部一族退治の時、沼館より此村に人数を引上る、よりて挙ケの里と号す」とあって康平五年(一〇六二)前九年の役の安倍貞任と、寛治元年(一〇八七)金沢柵(かねざわのさく)(現横手市金沢)で滅ぼされた後三年の役の清原武衡・家衡を混同して伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by