阿賀野型軽巡洋艦(読み)あがのがたけいじゅんようかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「阿賀野型軽巡洋艦」の意味・わかりやすい解説

阿賀野型軽巡洋艦
あがのがたけいじゅんようかん

旧日本海軍の軽巡洋艦。太平洋戦争中に水雷戦隊旗艦用として設計された。同型艦4隻。基準排水量 6652t,速力 35kn,主砲 15cm砲6,8cm高角砲4,61cm魚雷発射管8,カタパルト1,水偵2機搭載。『阿賀野』は 1942年 10月佐世保工廠で竣工,44年2月 17日,トラック島北方で艦上機空襲により沈没。『能代』は 43年6月横須賀工廠で竣工,44年 10月 26日,ミンドロ島南方で沈没。『矢矧 (やはぎ) 』は 43年 12月佐世保工廠で竣工,45年4月7日,戦艦大和』とともに沖縄へ特攻の途中艦上機の空襲により沈没。なお,初代『矢矧』は,12年完成の軽巡洋艦で,常備排水量 5000t,速力 26kn,主砲 15cm砲8,53cm魚雷発射管4。『酒匂 (さかわ) 』は 44年 11月竣工。終戦時無傷で残っていた唯一の艦で,46年7月 30日,ビキニ環礁原爆実験に供された。

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