特攻(読み)トッコウ

デジタル大辞泉 「特攻」の意味・読み・例文・類語

とっ‐こう〔トク‐〕【特攻】

特別に編制して攻撃すること。
特に、第二次大戦末期に行われた、旧日本陸海軍による体当たり自爆攻撃のこと。→特攻隊

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「特攻」の解説

特攻

旧日本軍による、爆弾を抱えた航空機や潜水艇米軍などの艦艇に体当たりする決死の攻撃作戦戦況が悪化した太平洋戦争末期に陸海軍部隊を編成し、最初の航空特攻は1944年10月、フィリピンで海軍の神風特別攻撃隊が実行した。人間魚雷「回天」や特攻艇「震洋」も作戦に使われた。特攻隊戦没者慰霊顕彰会(東京)の近年のまとめによると、特攻戦死者数は6371人(海軍4146人、陸軍2225人)。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

精選版 日本国語大辞典 「特攻」の意味・読み・例文・類語

とっ‐こうトク‥【特攻】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「特別攻撃法」または「特別攻撃隊」の略 ) 第二次世界大戦の末期に、日本軍がとった体当たり攻撃をさす。
    1. [初出の実例]「青春あはれむべし、特攻といふ陰惨な仕掛が強制されて来た」(出典:無尽灯(1946)〈石川淳〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「特攻」の意味・わかりやすい解説

特攻 (とっこう)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の特攻の言及

【特別攻撃隊】より

…第2次大戦中,旧日本陸海軍において,爆薬を装着した飛行機,潜航艇,舟艇などによって敵艦船などに必死の体当り攻撃を行う要員をもって特別に編成した部隊。特攻隊と略す。またこの攻撃を特攻といい,命中率をよくし,大きな破壊威力を発揮するのがねらいであった。…

※「特攻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android